海外向け番組の取材対応
海外向け番組の取材の対応を行いました。
- 担当範囲:
- 各支店技術 事業内容や歴史などの情報提供、工場、会社OBへのアポイントメント及びスケジュール調整、フォーカス商材提案、SNS掲示
- 主なお客様:
- 番組の視聴者、テレビ制作会社
- 関係者:
- 取材対応者(生産本部、研究開発本部)、通訳担当(購買部)
- 期間:
- 3ヶ月
- 目的
- 海外に向けて、日本の企業について技術面にフォーカスして発信すること
- 課題
- 番組の目玉とする予定の建築物には、独自の技術や工夫などをしていないと製造部門が認識していたこと
- 提案
- 建築物の製造工程を深堀し、製造部門では当たり前でも、一般の人には驚きを与えられる技術に光を当てる
詳細多層構造にすることで、高い付加価値の屋根を製作
- 施工範囲:可動式屋根部分
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- 右側イラスト上部の三角形のかたちをした部分が施工範囲。
- 可動式の屋根で雨天時は閉じることが可能。
- 屋根部分の拡大イメージ
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- 屋根は細長い四角形が横に連なることでできている。
- 四角形は空気を入れて膨らみのある構造になっている。
- 屋根のブロックの構成
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- 四角形のブロックは3種類の記事を使い4層構造になっている。
- 一番外側は透明生地で見た目を整え、中には紫外線や熱線を反射するプリントを施した生地と、心地の良い範囲で光を通すための生地を使い、室内の温度や光量を調整する仕組みになっている。
- 実施内容
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担当した番組は、海外に向け日本企業の技術力にフォーカスを当て、こだわりや工夫を紐解いていく内容でした。
同時期に開かれていた、東京にある物件のオープニングセレモニーに招待し製品イメージを掴んでもらうところから始めたこの案件は、 透明の膜材を使ったアメリカのフットボールスタジアムを目玉の物件としていましたが、 困ったことは、製造サイドにその製品の技術的な工夫や独自性を聞いても「特にない」と返事をされたことでした。
「プロが当たり前だと思っているものでも、素人から見ると特別なことがあるだろう。」
という過程のもと、細かく製造工程をヒアリングし、その内容をイラストに書き起こすことで製造工程をビジュアル化していきました。
そこでわかったことは、透明膜材を使った部分であるスタジアムの開閉式の屋根には、 膜の弱点である断熱性の悪さを補うために、多層構造で作られていたことでした。
厚さ0.3ミリほどしか無い膜材を空気で膨らませ、その中を4枚の膜で仕切ることで空気層を作り、 仕切りの膜には日光を反射するプリントを施すことで断熱性を高める構造になっており、 複数の膜材をズレが無いように揃えながら溶着していく製造工程では機械ではなく、職人の細かな微調整が必要です。
これをイラスト化して制作会社に共有し、同様のイメージが番組でも使用されました。 海外番組ということで、社内の海外担当者に通訳を依頼するなど、スケジュールの微調整もありましたが、最新の実績を海外にPRでき、その番組に日本語の字幕を入れたものが、工場見学者のプロモーション映像として活用されています。